レイキを使ったヒーリングに際してよく言われることがあります。
『この方の病気が治りますように』と念を送らない。
ヒーラはレイキの中継をするだけで、レイキは必要な方に必要なだけ流れる。
なぜかと思っている時点では、その理由がわからないことが多いようです。
まずは実践し、その上での体験からくる気付きが答えになります。
というのも、ヒーラーがとらえている観点で『癒し』の質が変わってくるからです。
Aさんが息子のBくんが病気になったので、遠隔レイキヒーリングをあなたに依頼したとしましょう。
あなたは、
『この方の病気が治りますように』と念を送らない。
ヒーラはレイキの中継をするだけで、レイキは必要な方に必要なだけ流れる。
ということを忠実に守り、たんたんとレイキの遠隔ヒーリングを行います。
この時あなたは、「病気である」という状況が苦しみの原因であるという前提(観点)に立ち、Bくんに対して遠隔ヒーリングを行っています。
ここで、レイキの本質を思い出してみましょう。
レイキとは愛と調和と癒しのエネルギーと言われています。
癒しが必要な状況は、愛エネルギーの不足している状況、不調和な状況ともとらえられます。
この観点から、依頼内容をとらえるとこうなります。
「Aさんが『Bくんが病気である』という状況に苦しんでいる」
Aさんは息子が病気であるということで、治療に対する不安と期待、何が原因でこんなことになったのだろうという後悔からくる自他への犯人探しなどにより、感情で心身共に萎縮し、エネルギーが滞った状態になっています。
それは「息子が病気であるから」だと思っているのです。
この状況が変われば、苦しみから解放されると感じているのです。
愛や調和は、無条件であり、取引きによって得られるものではありません。
愛エネルギーの不足や不調和は、すでにこれらが惜しみなく与えられ、ここにあることに気付かないようにブロックしていることによって起こっているのです。
そのレイキの滞っているところに向かって、レイキが流れ共鳴していくようにヒーリングを行うのです。
川の水が海へ流れ出すように、Aさん、Bくん、あなた、かかわり合うすべての人や事柄が大宇宙のレイキとひとつになって響き合うイメージです。
Bくんの病気が治るかどうかは、わかりません。
でも「Bくんが病気であること」に問題を見出そうとしなくなっているのではないでしょうか。
Aさん、そしてあなたは、
「健康であるから、病気だからという条件付きではなく、どんな状態になっても無条件にありのままの相手を受け入れる(愛する)」という観点に気付くこともあるでしょう。
レイキによる癒しは、物事を問題としてとらえる状態を愛の本質を体験する状態へと変換する視座に立っていることかもしれません。
2010-09-30