十牛図(じゅうぎゅうず)というものを見たり聞いたりしたことはあるでしょうか。
ウィキペディアには「禅の悟りに至る道筋を牛を主題とした十枚の絵で表したもの。牛は人の心の象徴とされる。またあるいは、牛を悟り、童子を修行者と見立てる。」といったことが書いてあります。
初は八牛しかありませんでしたが、十二世紀の中国の廓庵(かくあん)禅師によりもう二つつけ加えられて十牛図となりました。
この二図により、真理を探究する道筋のみならず探究者とは何者なのか、道を進もうとした動機(衝動)まで観えてくるようです。
真理を探究するための道筋はいくつもあります。
どの道筋を選ぶのか、あるいは気が付くと歩き出している道筋があるかは、ひとそれぞれです。
その道を進めば進むほど意識が広がるのを感じることでしょう。
真理に至ったと感じると、その道にとどまったり、もう一度意識の広がりを感じたくなり逆戻りしたり、新たな道を探そうとしたりします。
レイキ(法)も真理を探究する道筋のひとつです。
レイキ実践者はレイキ法を研鑽することも大切です。
しかしながら安心立命に至りそこにくつろぐには、十牛図の九枚目、十枚目の示すところを理解することではないでしょうか。
日常のすべてがレイキと響き合う
十牛図における十枚目の境地へ
2015-11-26