知識と智慧、この二つの言葉とのかかわり方で、人生が違ったものになります。
漢和辞典(漢語林)でこれらの意味するところを調べてみますと
知識;ことばを縦横に整え織りだして、物事を区別する、知るの意味を表す
智慧;物事を決断したり善悪を選ぶ、心のはたらき
とあります。
知識とは、物事を分離・分析して、ある制限(条件下)をもって観ていくための道具、道標のようなものです。
不安や怖れ、期待から発するものは、そのことが実現する情報となります。
知識に依存する、すなわち知識を通してこそ人生を豊かにすることができるというかかわり方をする限りは、不安や怖れ、期待といった不安定な感情にふりまわされることになるでしょう。
智慧とは、本質の自分(大いなる意識)が喜びからしたいと感じるものを選びとる心のはたらきのことです。
この心のはたらきにしたがって、選びそして行動することは、たとえ一時的にうまくいってないように感じたり、こんなことは二度とないと思うくらい幸せなことがあったとしても、やがて心の平安へとつながり、またそうなると信じられます。
私たちは、親から、学校からそして社会に出ても、知識を通して自己実現することを教えられ続け、そうすべきだと無意識に信じて行動しています。
このことを知らなかったから、理解してなかったからうまくいかなかった。
知識が足りなかったからだ・・・そんな風に感じなくてもいいのです。
知識は量を増やしてもちづづけるものではなくて、人生を豊かに表現するためにどのように使うかです。
使い方を知っているのは、あなたの中にある智慧です。
2013-05-09