レイキとは、宇宙に満ちる愛と調和と癒しのエネルギーだと言われています。
科学的な視点から、レイキは近年では量子力学を通して説明されることはあります。
それでは、陰陽説の視点からは、どう観ることができるでしょう。
以下は、とらえ方のひとつとして挙げました。
陰陽とは、古代中国に端を発する思想で、あらゆる事象は、「陽」と「陰」の二気の変化によって起こるとしており、それを体系化したものが「易」にみられる陰陽説です。
易には大きく分けて「神農易」と「黄帝易」の流れがあります。
「神農易」は「易経」にある今日も残っている易です。
「黄帝易」は、「列子」の一部や「傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)」の一部にみられるだけです。
「易経」では、『原初は混沌(カオス)の状態であると考え、この混沌の中から光に満ちた明るい澄んだ気、すなわち陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の気、すなわち陰の気が下降して地となった。(Wikipediaより引用)』と原初は「有」であったとしています。
一方「黄帝易」では、原初は「無(=道、太一)」であったとしているのです。
「無」から最初に生まれたのは、「宇宙」です。「宇宙」とは、宇=時間、宙=空間です。そしてその宇宙(時間と空間)から生まれたのが「氣」です。この「氣」は、明るく澄んだもの(陽)が上昇して天となり、重く濁ったもの(陰)が地となったとしています。(参考文献:『全訳 傷寒論』)
レイキ(霊気)とは、後者の「黄帝易」の陰陽説の視点からみた「氣」ではないでしょうか。
陽と陰とを同時にもち、どちらでもなく、宇宙そのものである。
宇宙は、無(大いなるひとつの意識体)を知るために、無が生み出した創造物(想像物)なのです。
宇宙では、「無」のすばらしさを「愛である」ことで描き続けているのです。
その描きつづけている状態が、霊気(エネルギー)なのでしょう。
霊気を感じる(響き合う)ことは、「無」である至福を思い出すことになるのかもしれません。